「セルビア国ビストリッツァ揚水発電所建設事業準備調査」の開始について
2024年 11月 14日
東電設計株式会社
東電設計株式会社(代表取締役社長:窪 泰浩)(以下、「当社」)は、日本工営株式会社(代表取締役社長:金井 晴彦)、株式会社ニュージェック(代表取締役社長:山林 佳弘)と、独立行政法人国際協力機構(以下、「JICA」)から「セルビア国ビストリッツァ揚水発電所建設事業準備調査」(以下、「本調査」)を共同で受託し、昨日(現地11月13日)、セルビア国ベオグラードにおいてセルビア鉱業・エネルギー省、セルビア電力会社等とキックオフ会議を行い、本調査に本格的に着手しました。
セルビア国は、風力及び太陽光発電を2030年まで増やし、電源構成に占める割合を現在の 5.0%(2022年)から 32.9%まで増やす計画です。しかしながら、風力及び太陽光発電の出力は、天候などの影響で大きく変動するため、短期的な発電量の調整能力に優れた揚水発電の整備が喫緊の課題となっています。
本調査は国内で唯一の新規揚水発電所の候補として、セルビア政府の最重要インフラ事業の 1つとされており、ズラティボル郡において 672MW の揚水発電所を建設することにより、セルビア国の電力需給変動への対応力が強化され、電力系統の安定化に寄与することが期待されています。
当社は「“Engineering for The NEXT” 持続可能で安全・安心な社会のために、尖った技術と総合力で明日を拓く」をミッションとし、東京電力グループの一員として長年培ってきた高度な技術力と豊富な経験を十分に活用し、再エネ導入拡大に貢献してまいります。
「セルビア国ビストリッツァ揚水発電所建設事業準備調査」
概要
1.調査期間
- 2024年10月 ~ 2025年12月(予定)
2.契約先
- 独立行政法人国際協力機構(JICA)
3.調査目的
- 円借款事業としてビストリッツァ揚水発電所建設事業を実施するにあたってJICAの審査に必要な調査を行うこと。
4.主な調査内容
- 事業の背景・経緯・目的・内容等の整理
- 自然条件調査、現地条件調査
- 環境社会配慮にかかる調査
- 概略設計
- 事業実施計画の策定
- 事業費の積算
- 調達計画の策定
- 運営・維持管理体制の検討など
5.その他
以 上
<本件に関するお問い合わせ先>
東電設計株式会社 広報室 070-8830-0420(直通)